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薪棚DIY【10】 木工事 屋根 (竹) 後編(埼玉県日高市)

  • 執筆者の写真: tette diy
    tette diy
  • 2022年11月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年1月5日

割れない竹

屋根材として採用した竹。

材料確保まではできましたが、試しに割ってみると全然割れない。

頑張って割っても節を取るのも一苦労。

一人会議をします。


いろいろと調べたところ竹割り器なるものがあるらしい。

簡単に割れる可能性があるならとすがる気持ちで購入。


赤いのは鋼板?製、灰色は鋳物です。

四つ割りか三つ割なのかの違いは見ればわかりますが鋳物は叩くと割れるそうです。

見た目は鋳物の方がごつくて丈夫そうなんですがね。

といってもがっつり叩いて使用しましたが今のところ割れる様子はありません。


竹割り器を採用して効率は3割ほどよくなったでしょうか?

想像よりはぱっかーんとわれません。

なぜだ…


次に気になったのは竹の「太さ」と「厚み」です。

いつも難儀するのは竹の太さが竹割り器の内径ギリギリの個体を割らないといけない時です。

竹を割っていくとき楔が入っていくように広がりながら割れていきます。


鋳物タイプは刃の厚みがあるのでかなり広がります。

最初は大丈夫でも割っていくと竹割り器の内側に竹の外側が干渉してうんともすんとも動かなくなってしまう時があります。こうなったらめんどくさくてもひっくり返して逆向きに叩いて戻すしかありません。

大変効率が悪い。


そして竹の「厚み」

竹の根に近い方を使用すると厚みが20mmくらいあって割りにくいし屋根材としても施工しづらいです。


上記2点から材料確保の時点で割るときのことを考えて選ばないといけないと感じました。





素性のいい竹を選定

ということで竹割り器に干渉しない薄い竹を選定して割っていきます。


コツがわかってきたような気がします。

バシバシ割ってバシバシ節を取っていきます。

一心不乱とはこのこと、一生分物を叩いた気がします。




屋根葺きます。

下ごしらえがすみましたのでいよいよ屋根を葺いていきます。

どのように留めていくか考えましたがビスを使うのはちょっとちがう気がする・・・

検討したところ薪棚の雰囲気に合うように麻紐を使うことにしました。


※当初は麻紐を使用しましたがあまりお勧めしません。2年足らずで千切れてしまいます。

 現在はクレモナロープ(金剛打ち)にやり替えています。


ロープを使うという事で通し穴をあけます。

下ごしらえが済んだと思いましたが再度下ごしらえです。なかなかの手間…




通しやすいようにロープ径より少し大きめの穴をあけました。(麻紐6mmに対して穴8mm)


屋根に乗せて高い違いに重ねていき麻紐でとどめていくと…




いい感じじゃないですか!

全部葺き終わるころには季節も変わり雪が降っております。

雪化粧もいい感じ。




竹は手間がものすごいかかる。

安い屋根材を~と思って手を出した竹でしたが、ものすごい手間のかかる材でした。

人工とかいう言葉を出してしまうと間違いなく何かしらの波板を使った方が良いです。

雰囲気は間違いなく良いと思いますので良しとしましょう。

葺き替えが必要になったらどうしましょうかね…

またその時に考えることにします。




~追記~

2022年1月現在

麻紐がいたるところぶちぶちと切れ始めました。



自然の物で風合いはとても良いのですが対候性はさしてよくありません。

大体2シーズンほど持ったでしょうか。


対候性が良いというところでクレモナロープ(金剛打ち)にやり替えることにしました。


竹の方は意外ともっています。

内側が見えている物は少なからずカビが生えて見た目はよくありませんがバキバキに割れて水が駄々洩れという事はありません。


竹の方は結構苦労したのでもう少し頑張っていただきたいところです。



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○作業日数 たくさん


○本DIYで使用した主な工具達

・ドライバドリル(マキタDF458D)

・竹割り器

・棍棒(中)、棍棒(小)

・麻紐(6mm)

・くじけぬ心

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