薪棚DIY【6】 木工事 材料調達~土台敷き (埼玉県日高市)
- SELAM dryflower
- 2022年8月14日
- 読了時間: 5分
薪棚DIY 木工事 材料調達
生コン打設の養生期間中も次の工程に入ります。
続いては土台敷きの準備です。

今回は構造材はすべてヒノキの3寸角になりました。
というのも薪小屋で注入土台を使用したところあまり良くなかった(欠けやすい)という事と、
米栂の注入材よりもヒノキの3寸角の方が安かったためです。
土台 墨付け
さっそく墨付けです。
「墨」とはいえシャーペンです。
いつかは墨つぼというやつを使って格好よくやってみたいものです。

大入れ蟻です。
薪小屋の反省を生かしわずか(5mm)ですが「腰掛」を設けました。
材が太ければ5分ほど腰掛けたいところですが3寸角なのでこの寸法です。
仕口の直下にはパッキンを入れるので腰掛けなくても~と思うところではありますがこちらの方が蟻の首元が強そうなので良いかと思います。
また、土台の端になる箇所は材に余長を持たせました。
薪小屋の時は注入土台ということと、ギリギリ(ホゾから材の端まで5分くらい)ということもあり欠けてしまった箇所が多々ありました。
写真だと余長は1寸ほどでしょうか?その後刻みを進めているうちにこの余長がどんどん長くなっていきました。
というのも「どうせ切るならそのままにしておくか」というのと「ホゾの長手をきつめにして叩き込んだ時により割れないように」という理由です。
どちらにしてもしっかりとした壁が付くわけではないので邪魔にはなりません。
最終的には1寸5分~3寸ほどになりました。
全体を見るとはみ出ている寸法がばらばらになってしまいましたが気にはしません。
初めての鎌継ぎ(墨付け)
土台の延長は腰掛鎌継ぎに挑戦です。
言わずと知れた継ぎ手ですが薪小屋の時には必要がなかったためチャレンジできませんでした。
今回は飛び地になっている薪棚の土台(長手13m)をつなぐために使用します。
3寸角なので継ぎ手寸法は4.5寸、腰掛は5分としました。
一丁前に滑り勾配やメチも付けてみましたが…
土台刻みマス
いよいよ。
お待ちかねの刻みです。
薪小屋が完成してから1年経ちますが、「建てる」というチャンスがそんなにあるはずもなくこれが2度目のチャンスです。
解らないなりに考え、ついに切り始めます。
なんとも言えない、高揚感とでも言いましょうか。
もう「ハマってしまったな」と自覚しました。
新兵器投入
そして今回は新しい相棒が増えました。
コイツです。

角のみ!
なんという恵まれた環境でしょうか。
お隣さんが大工さんなんです。
立ち話(という名の情報収集、ご相談)をしていると「もう使わないから角のみやるよ」
い、い今、な、なんとおっしゃいましたか?!
もちろんいただきます!ありがとごぜますー!ははー!
さらに動力のホゾキリ(刃が4枚ついてて一気にズバババーンとホゾができるやつ)も眠っているらしく鼻息が荒くなってしまいます。
しかしながら今回は修行のつもりで楽をせずセコセコと一つずつ作っていきます。
意気揚々と試しに掘ってみると…
全然掘れない。
煙尋常じゃない。目に沁みる。くしゃみでる。
高速火起こしをしているんじゃないだろうかという感じ。
まぁ何とかなるだろう、試しに馬でも作ってみっか!
ということでぐりぐりしていると。
バキン!
??!
なんの音だ?
恐る恐る刃を確認すると・・・
ノオオオォオオオオオォオooohhhhおうおうおううおおおおおぉぉぉ!!!!!
なんたること!
ケースが割れておる!
やっちまった・・・orz(←ほんとにこうなる)
錐が切れなさすぎて大きい切屑ができてしまい錐とケースの間に挟まってしまったのが原因のようです。
こうなったら新しいものを用意するしかありません。
道具はしっかりと整備して使わないといけないということを身をもって知りました。
緊急調達の割にはお手頃な価格で新品を入手することに成功(30mmとついでに18mm(込み栓用)も)
気を取り直して刻み始めます。
どうでしょうか、さすが新品、さすが角のみ、文明の利器。ものすごい勢いで木を削っていきます。
薪小屋の土台の苦労は何だったのでしょうか。
あれよあれよという間にきれいなホゾができました。

当然慣れが必要そうでまだ少しブレていますが、以前に比べると断然キレイな仕上がり。しかも早い。
もう昔には戻れない。
「某ドラゴ○ンボールZの精○神と時の部屋」みたいなところがあれば「手刻み」をしてみたいところですが、時間は有限。
使えるものは使ってガンガン掘ります。
限られた道具を駆使して何とか鎌継ぎもそれっぽくできました。
土台敷き
土台の準備ができたところで土台敷きに移ります。
建前の分まで全部刻みたいところですが置いておく場所もあまりないため先に土台を敷いてしまいます。
基礎はこんな感じで飛び地になっています。
薪棚の背中側の土台だけをつなげていきます。
あらかじめ打っておいた逃げ墨からアンカーの寸法を測って土台に穴をあけていきます。

まだ自信がなかったのでお手製の治具を使って穴あけ。
こんなんでも割と垂直に穴が空きました。
土台を留めるM12ボルトとホールダウン用のM16ボルトがありますがともに18mmで穴をあけています。
穴をあけ終わったら恐る恐る土台を敷いてみます・・・

気持ちいい!
鎌継ぎも…
気持ちいい!!
ちょっと穴を多く開けてしまったり?、開けなかったり?するような箇所もありましたが、割とスムーズに土台敷きを完了しました。
初めての土台敷きでしたが我ながらうまくいったと思っております。
~蛇足~
土台を留めるのにお隣の大工さんにいただいて「カナイの【スリーク座付ナット】」なるものを使用しました。本来は剛床工法で使用されるもののようですが、見た目もさることながら土台とツラになっていい感じです。
しかしながら締め付けトルクが294N・mと長年愛用してきたタイヤ交換用のインパクトレンチではパワー不足で締め切れなかったため(手締めでもいけるけども…ども…)新しくmakitaのインパクトレンチ(しかもバッテリーセット)を迎えることとなるのでした。(さらにいうとこの半年後くらいに新機種がでました。が後悔はありません。ヒツヨウナトキガカイカエドキー!)

バッテリー劣化のせいか全然入っていかない。

めっちゃパワフル。ゴツカッコイイ!

夢のフルセット。
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○作業日数9日
1~2日目:材の墨付け
3~6日目:刻み
7日目:塗装
8~9日目:土台敷き
○本DIYで使用した主な工具達
・丸ノコ(マキタHS631D)
・ドライバドリル(マキタDF458D)
・インパクトレンチ(マキタTW285D) NEW!
・角のみ(日立BS30) NEW!