薪棚DIY【7】 木工事 構造材刻み~建て方 (埼玉県日高市)
- SELAM dryflower
- 2022年8月25日
- 読了時間: 3分
構造材刻み
土台敷きが終わったのも束の間すぐに構造材の段取りに入ります。
今回の薪棚も下の段だけ上の段の重さを受けるため柱を多め(3尺毎)に入れる設計にしました。
短い部品が多いので必然的に切断回数が多くなります。
例えば4m材を3回切って4つの材にするという感じです。
初日は寸法を確認しながら大体の長さに切りだしていきました。
3寸角の切断方法
まだまだDIY初心者の域を脱していないこの頃、「ツラ」で切るのもやっとです。
手持ちの丸のこは66mmまで切れるので3寸角なら(4寸角でも)「表、裏の2回」刃を入れれば切断できます。
しかしながら腕、道具の微調整、使い方、そもそも材の矩を出していないため2回で「ツラ」に近づけるのは至難の業です。試しに「2回で切断」をやってみるとひどいときは1mmくらいずれてしまいます。
そのため、90度ずつ回して切断口に刃をあてがって確認しながら3回で切断しています。
必然的にバッテリーの持ちもかなり悪くなり「鮫肌」を導入するも消耗が激しいです。
プロがAC機を使う理由(というよりも複数台もち)が初めてわかりました。
といっても丸ノコばかり何個も買うわけにもいきませんのでインパクトレンチと一緒に仕入れた新品バッテリー×2を駆使して頑張ります。
墨!
切り出しが終わったら墨付けです。
青空木工には日没という時間制限が付きまといます。
照明を出して継続するということもできなくはないですが墨付けとなると影が邪魔になったりと効率が著しく悪い。しかし工程は進めたい・・・
はい、家の中でやりましょう!
ということでアフター5は晩酌をしながら墨付けです。
材の反りなどを考慮して面追いではなく芯を基準にして墨付けします。

刻み!
柱の数が多いのでホゾ加工も大変です。
繊維と平行に刃を入れるとバッテリーの消費が倍以上変わってきます。
バッテリーが少なくなってくると
切れなくてこじれてしまう
↓
焦げる(場合によってはキックバック)
などなど仕上がりや安全面でも懸念が出てきます。
AC機の誘惑が…
刃の高さを変えるのも面倒…
段取り良く作業をすれば何とかなると言い聞かせ物欲は抑え込みました。
柱の数は40弱。
ホゾをひたすら作り続けます。
薪棚が出来上がったのちに気づいたといいますかやればよかったーと思いましたが、
長ほぞにして込み栓にしたかったなぁ・・・なんて。
通し柱が18本ありますが胴差(薪棚の上の段)の仕口を刻んでいきます。
頭の中は前回の薪小屋とあまり変わっていなかったようで同じく「傾木大入れ短ほぞ差し」です。
しかし加工精度は上がったように感じます。
隅部分はぶつかるところを取りました。
塗装
工程の関係上先にできるところは塗装をします。
桧の経年を楽しむというのも一考ですが、やはりできるだけ長持ちさせたいということと、家と薪小屋との一体感ということで同じ塗料(リボス:タヤエクステリア)で塗装しました。
みんなでぬりぬり
塗り終えたら建て方までは養生しておきます。

建て方
いよいよ建て方です。
コンマ以下の調整をして(したつもり)つくったホゾが具合よく入っていくのか。
墨付けを間違えて致命的なミスがないのか。
ドキドキ、ワクワクの瞬間です。
一番複雑なL字の薪棚から始めました。

特に問題もなく納まっております。
調子よく進んでいきます。
棟の金輪も難なく入ってくれました(写真はまだコミセン入ってないけど)。
この後は筋違、床板、貫板、塀、屋根と続いていきます。
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○作業日数16日
1日目:材の切り出し
2~3日目:墨付け
4~13日目:刻み
14日目:塗装
15~16日目:建て方
○本DIYで使用した主な工具達
・丸ノコ(マキタHS631D)
・ドライバドリル(マキタDF458D)
・インパクトレンチ(マキタTW285D)
・角のみ(日立BS30)