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薪小屋DIY【4】土台(埼玉県日高市)

  • 執筆者の写真: SELAM dryflower
    SELAM dryflower
  • 2022年3月18日
  • 読了時間: 4分

更新日:2022年4月5日

2017年 6月

薪になる前の玉がこちらを見ているようです・・・早く薪小屋つくれー

薪小屋DIY 土台

基礎が固まったらいよいよ木材を使っていきます。 まずは土台です。 私がこの薪小屋の土台として選んだ木材は米栂(べいつが)注入土台と呼ばれる防腐剤が注入されたものです。何もわからないため購入先の材木屋さんに相談したところこれをお勧めされました。 価格も手頃なので住宅用土台の標準仕様だったりもします。


米栂注入土台(3寸角)

栂は本来腐りやすく、白アリにも弱い木ですが、防腐剤を注入することでそれを克服しています。 材木屋さんの敷地内にフェンス基礎として地面に直接刺さっていましたがかれこれ30年~は経過しているとおっしゃっていました。ものすごいです。 しかしながら今となっては積極的に選びたくはない材料です。 というのも薬剤が注入されている為、自然に還らないからです。 塗料も自然塗料の「リボスのタヤエクステリア」を選択しています。

できるだけ家の周りで使うものは「自然」なものを選んでDIYをしようと心がけています。 もちろんそうでないものも使ったほうが良い場合があることは承知しています。


土台と柱の接合は「ホゾ継ぎ」にしました。

DIYだと手間や道具の制約からあまりホゾ加工をすることなく金物やコーススレッドのみで留めてしまう事が多いと思いますが、どうしても挑戦したい、しなくてはならない!(笑)という内なる強迫観念から初めての構造物DIYでしたがホゾに挑戦してみました。 どうせ苦労するなら面白そうな方を選択したくなるのは私の思考の常です。



実際ホゾを加工し始めるとどうでしょう・・・




ホゾ穴を刻んでみる

事前に調べた通りに土台に墨付けをして鑿と玄能でホゾ穴を刻みます!


刻めません。

少しずつは進むのですが想像よりスムーズにできないのです。

一つのホゾ穴を刻むのに小一時間かかったでしょうか…

米栂注入土台は薬剤が入っているためか少し湿っており鑿がうまく入っていきません…それどころか力強く叩くとホゾ穴の周りが欠けてしまいます。



初めてのホゾ穴加工(写真は蟻まで掘ってあります)



後で知りましたがホゾ穴を効率よく掘るための角のみ機というものがあります。

(この後に作る薪棚は角のみ機を入手して効率よく作業をすすめられましたので良ければそちらもご覧ください。)

ひたすら叩くしかないのか…

あと何箇所あるの…

天を仰ぎみました 。

そもそも素人がホゾ穴を掘るとかはあまりないと思いますが…

今考えると無謀ですね 笑



ドライバードリルと木工錐で掘ってみる

この時点ではどうしようか…

少し考えたところドリルに木工用の錐をつけて掘ることにしました!


こんな感じになりました。




大雑把に穴を開けて鑿で整えます。

するとどうでしょうか。

慣れると5〜10分ほどで一つのホゾ穴ができるようになりました!


一時はどうなることかと思いましたが何とかなりそうです。


また、ホゾ穴に水がたまらないように水抜きの穴を設けました。 腐りにくいとはいえ水が溜まるのはあまり良いことではありません。

後で知りましたがホゾ穴を下まで貫通させる「通しホゾ、貫通ホゾ」という方法があります。

貫通させてしまえば水を気にしなくてもいいしホゾがホゾ穴に底付きして胴が浮いてしまう事もありません。 さらに木口(柱側の)に新鮮な空気を当てることによって材が傷みにくくなるそうです。



仕口(蟻継)の加工

ホゾができたら続いて仕口の加工です。

採用したのはオーソドックスな蟻継です。

とはいえ初めての加工でしたのでなかなか左右対照にならずに苦労しました。

今考えると「腰掛蟻継ぎ」にすべきでしたがそこまでの頭はありませんでした。 丸ノコ、手鋸、ドリル、鑿を使ってなんとか形にしていきました。






土台敷き

プロはしっかりとした精度がでるので一気に刻んで一気にはめていけるのでしょうがそうは行きません。


本当に入るのかドキドキしながら確かめてみます。

やはり最初は微調整が必要でした。

かといってやりすぎて少し緩くなる…まぁ、羽子板(金物)も使うしいいかな…


そんなことを繰り返して少しずつ上達していきました 笑



途中長女も手伝って?

なんとか土台敷きが終わりました!

まだ柱も立てていないのに達成感はものすごくありました。

今思うとこの達成感があったこそDIYにのめり込んでいったんだなと感じます。


続いての工程は柱や梁などを刻んでいきます!


作業日数4日

1日目:材の墨付け、刻み

2日目:刻み~土台敷き

3日目:土台敷き~鋼製束設置

4日目:塗装


本DIYで使用した主な工具達 ・丸ノコ(マキタHS631D)

・ドライバドリル(マキタDF458D)

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